ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」


日本/公演中/「ロズギル」上演委員会(トム・ストッパード作、鵜山仁演出)


理由もわからず突然城に呼ばれ、そして殺される2人の数奇な運命。「ハムレット」に登場する脇役に焦点をあてた不条理劇を2人芝居で上演した作品です。
我々は何でここにいるんだ、と存在意義を問う。なにしろ彼らが「死ぬ」ことは誰もが知っていることだから。有名戯曲のスピンオフという側面ばかり有名ですが、それもしょうがないのかなという印象。「ゴドーを待ちながら」の変化形くらいにしか思えませんでした。ベテラン鵜山演出は、2人以外の登場人物を人形やチープな映像に置き換えて、振り回した側を皮肉り。なんにせよタイトルは好きなんです。
石橋徹郎と浅野雅博。両者とも存じ上げず。悪くない。