2014-09-24 「人のセックスを笑うな」 日本/'07年製作/井口奈己監督 美大に通う青年が年上の人妻と肉体関係を持ち、恋心に揺れる姿を描く。山崎ナオコーラの同名小説の映画化です。 そこに実態は無くまるで陳腐な少女マンガのように表層を滑り続ける。それによって青春の1ページで終わりがちな恋愛ドラマを映画に載せられたのかもしれません。唯一活き活きとしていたのが主人公に想いを寄せる蒼井優演じる友人で、彼女だけが挫折も成長も経験しているため彼女にだけ時間が流れているのかと思った。だから異質で、だから魅力的なんだと。 松山ケンイチのナイーヴさと永作博美の爛漫さが決して交わらない感じがして良し。