ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「御姉妹」

日本/'88年公演/少年王者舘(天野天街作・演出)


夏休みの終わり、亡者たちの御祭り。少年王者舘の初期作品です。
芝居を映像で観た時に何が伝わってくるかというのが、それぞれの劇団の個性だと最近思うようになりました。物語のもつ風景だったり役者のエネルギーだったりというのはよくありますが、少年王者舘はそれが「匂い」のような気がします。秋が近づく真夏の空気、立ちこむ蚊取り線香、開いた本。それぞれがはっきりと感じるのです。
突如現れた「たま」。当時はまだ知名度低かったとか。同じ空気感なのはわかる気がする。