ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「猫の耳は折れていたか。」

日本/公演終了(マチネ)/有機マヨネーズ(桐原工務店作、NeeeeeZU演出)


4日先までの起こることが書かれた日記を手にした高校生が、魔の手潜む家庭から最愛の妹を守るべくクラスメートたちとともに運命に抗う姿を描く。名古屋の若手ユニットによる公演です。
SFのタイムワープもの。パラレルワールドに想いを託すというのはなかなかな浪漫ですが、いくつか違和感が拭えず。平凡な高校生が考えに考え抜いた末の筋書きだから穴も多いんだ、とまで想定された脚本だったということで納得しようと思います。その点にくわえても舞台上に生活感が出てないのでどうものめり込めませんでした。父親は血の繋がった実父設定だった方が主人公の苦悩もより深まったはずで勿体ない。
主役の久具巨林は相変わらずのイケメンでした。