ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「FANTASISTA」


日本/公演終了/大阪市立大学劇団カオス(西田大輔作、ないとめあ演出)


陰謀により死んでしまった男が堕天使となり、やり残したことを見届けながら真実を知っていく。劇団「AND ENDLESS」の西田大輔の作品を市大の劇団カオスが上演したものです。
まず初めに言っておくことは、僕は西田大輔作品が好みではないということ。そのうえで。サモトラケのニケ像をつくる男だから失われた両腕の話がメインになるんだろうなと思って見ていたら全然そうならないのですね。結局彼は何をしたかったのかさっぱりわからず。見せ方としては、天上の人物と地上の人物をもっとくっきりとさせて欲しかったです。キャラクターも舞台も含め全体的に立体感のないのっぺりとした感触。
役者は新入団員ばかりだということで、今後に向けての顔見せと捉えています。とりあえず滑舌から頑張ってください。