ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ニッポン無責任時代」

ニッポン無責任時代 [DVD]
日本/'62年製作/古沢憲吾監督


日本一の無責任男「平均(たいらひとし)」が手八丁口八丁で自由奔放に世の中を渡り歩く。当時大人気だった植木等の代表作です。
つまりそういう時代。高度経済成長まっただ中で、何もかもに明るい希望があったというわけ。「三丁目の夕日」と同時期の話だと思うとちょっとよくわかんなくなるけれど、あれは現在から見たこの時代に対して当時から見たこの時代だと考えながら観るとまた興味深いところであります。ヘラヘラと生きている彼を煙たく思いながらも憧れる周囲の人間もそこにあるのはただワハハと笑える心のかつ社会の余裕であり、今だと単なる"羨望"になってしまうんだろうなあ。
往年の喜劇人の活躍が観られるのも売り。ハナ肇谷啓含むクレージーキャッツの面々に由利徹なんかも出演し、コミカルな演技を見せてくれます。