ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「松原六丁目あたり」

日本/'95年公演/カクスコ(中村育二作・演出)


とあるたまり場に集まる年齢も職業も違う地域の男たちのほのかな友情を描く。
親の職を当たり前のように継ぐということ。そのような家庭に育たなかったので本当の気持ちはわからないかもしれません。でも究極はこの作品のように、継いでモヤモヤする人間と継がずにモヤモヤする人間の2択なんじゃないかしら。どちらにせよ悩んで悩んで悩みぬいて、自分自身で決断をすることが大事だってこと。これはどんな境遇に限らずに言える真理でしょう。そして何より、そんな自分を見ていてくれる仲間がいるってことが一番の幸せ。羨ましい。
今回は恒例の歌は少なめ。代わりといっちゃなんだけど贔屓の井之上隆志の朗読時のエエ声が聞けて嬉しい。エロ小説でしたが。