ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「鳥」

鳥 [DVD]
米/'63年製作/アルフレド・ヒッチコック監督


平凡な田舎町で、突然鳥の群れが人間を襲い始めるパニック映画。
何気ない日常から、ヒロインが一瞬カモメに襲われるシーン、そしてジワジワと鳥の様子がおかしいという雰囲気をつくりだし、一気に襲撃シーンへとなだれ込む。大げさな演出や鼻白むヒロイック精神などなくただ淡々と描いているのが良い。恐怖感というのは発達したSFXやハッタリなんてなくても最大限引き出せるものなんですね。この映画はまさに教科書のような作品といえるからこそ名作と語り継がれているのでしょう。
手塚治虫のオマージュ漫画「鳥人体系」を思い出しました。