ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「作者をせかす六人の登場人物たち」

日本/'09年公演/舘川範雄作・演出


書き散らかしが癖の三文作家のもとに、完結しなかった数々の自作の登場人物があらわれて作者をせかし始めるミュージカルコメディ。作演を手がける舘川範雄放送作家だそうです。
とくにどうってこともなく、いわゆる「ショー」っぽい顔見せお楽しみ興行でした。創作のヒントとなったというピランデッロの戯曲「作者を探す六人の登場人物」も手塚治虫の漫画「七色いんこ」でしか知らないのでどこまでリスペクトしてるのかもわかりませんが、一番気になったのは「6人」じゃなかったこと。メインが7人いる、てこれどうよ。各人の「芸」を見せることに大半を費やした、大味な舞台でした。
山寺宏一は生身なのにどうも彼自身が吹き替えに見えてしまうのはなぜなんでしょう。ウド鈴木が思った以上に芝居をしていて驚きました。逆にずん飯尾は演技をしろと。