ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「髑髏城の七人」

日本/'97年公演(再演)/劇団☆新感線(中島かずき作、いのうえひでのり演出)


時は戦国、本能寺に散った織田信長の野望を引き継ぎ関東から天下統一を狙う天魔王の髑髏城に戦いを挑む七人の物語。今年の秋には『〜・零』としてリニューアル五演めが決まっている中島、いのうえ、及び新感線の代表作です。
この作品の特出した点は、集結する七人が仲良し集でもなければチームワークを活かす訳でもなく、その一瞬にその場所に集まった"それぞれ個別の"七人だというところでしょう。だからこそ七人揃いぶむ逆光シーンが震えるほどかっこよく、花道を活かしたラストの別れが心底気持ち良い。いのうえ演出は何本か観ましたが一番ストレートに「魅せて」くれた作品だったと思います。やはり新感線は一度は劇場へ行かなければ。
古田新太は何を見ても同じ役ばかりですね。まあ新感線はみんなそうか。役者の個性をよくわかってます。粟根まことの「そろばんずく」の殺陣が好き。