ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「七年目の浮気」

七年目の浮気 (特別編) [DVD]
米/'55年製作/ビリー・ワイルダー監督


極度の妄想癖の生真面目な夫による、妻子のいないひと夏のラブ・コメディ。
バカらしさ万歳。日常生活がちゃんとおくれているのか不安になる男の妄想癖に、苦笑と失笑を乗り越えていつしか爆笑まで持っていく監督の技量がすごい。ワイルダーらしい小道具が活きた脚本も素敵だし、単純な設定がまた活きています。全体的にマリリン・モンローのイメージ・フィルムの感もありますが、一本のコメディとしてありえないほどの単純明快・爽快さ。現代では内容面で物足りなさも多少あるにせよ、確かに後世に残る作品だと思いました。
動くモンローをマジマジと観たのは初めて。頭悪そうな声ですね。いやでも、セックスシンボルもうなずけるプロポーションに表情。個人的にはアパートの管理人がツボです。