ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ブラジル」

日本/'09年公演/ラッパ屋(鈴木聡作・演出)


軽音サークルの世代を超えた同窓会、会場のペンションに集まる人々の人生のぶつかり合いを描く群像劇。ラッパ屋の公演は初見です。
それぞれがそれぞれの悩みを抱えていて、それぞれその悩みを背負って生きている。そんな面々が12年振りに集まり、心の言葉を話し出す。答えなんてでない、答えを出すことがゴールじゃない、それでも一歩先へ歩きだすことが大事。少々対象年齢が高めの芝居でしたが、代は違うけれど同じサークルメイトという設定と人物描写の巧さで、おもしろく観れました。きっとあと2,30年先に観たらもっといいんでしょうね。
昔は「サラリーマン新劇」と銘打っていたラッパ屋は、名前の通り"大人の芝居"でした。