ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「鈍獣」

日本/'04年公演/パルコプロデュース(宮藤官九郎作、河原雅彦演出)


日本の小劇場界を牽引する古田新太生瀬勝久池田成志の3人によるユニット「ねずみの三銃士」が宮藤官九郎脚本で芝居を打ちたいというところからスタートしたこの企画。演出に元劇団「Highleg Jesus」総代河原雅彦を招いてのスーパーメンバーでの公演となりました。何でもこの芝居は映画化されて来年公開だそうです。
先日神大「はちの巣座」による学生演劇版を観てきたばかり*1なので比較しながらの鑑賞。やっぱ舞台でかいですね。あんなに上の方で芝居とか。回り舞台にムービング照明。あとキオスクとか。そう、キオスクで判明したのですが「はちの巣座」はかなりの割愛を入れてたのですね。そうでもしなくちゃ2時間には収まらないか。あの役者のファンサービス的シーンを省いたところはナイス判断だと思います。ただ観ててちょっと「あれ?」と思った箇所が元の方ではキチンと説明されていて。編集者の所属する雑誌に関してとかママ殺人未遂とか。やっぱり作家は考えて書いてるのだと至極当たり前のことに納得。
掛け合いや間はさすがにうまい。ちゃんとひとりひとり場をさらっていくんですよね。でも凸川に池田成志はイメージとちょっとずれてたかも。僕は断然小林賢太郎を推す。

*1:過去の日記参照→id:totte:20081110