ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「あんなに優しかったゴーレム」


日本/公演中/ヨーロッパ企画(上田誠作・演出)


土人形、通称"ゴーレム"の存在を信じてる街にやって来たTV局スタッフたちの姿を描くシチュエーション・コメディ。京都を拠点に活動する劇団「ヨーロッパ企画」の最新公演です。
前作*1を観れなかったんで、今回とても楽しみにしてました。ヨロ企の新作は『STMB2005』以降ほぼ観てるのですが全体的に「うーん…」という印象だった中、今作はまあまあ楽しめた部類に入ります。ラストが弱いけど、まぁそれはいつものこと。この作品に降板した女性陣が加われば一体どうなったのか、すごく気になります*2
発展性ゼロの内容、なのにそれを1時間半近くに引き伸ばし飽きさせず、むしろちゃんと楽しませるその脚本の腕は確かにすごい。何でもない一言が何故あんなに面白く感じられるのか、本当に不思議です。上下のある舞台もフル活用しててGOOD。
役者陣、土佐くんが◎。あとの皆もハマリ役でした。

*1:『火星の倉庫』('07)。

*2:出演予定だったヨロ企の劇団員松田と山脇2人が体調不良のため公演前に降板。