ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

アニメ「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」

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日本/'84年製作/押井守監督


人気漫画「うる星やつら」の劇場版第二作目。主人公諸星あたるの通う高校の学園祭前日。いつまでもこの楽しい時間が続けばいいのに、という誰もが感じたことのあるであろう願望が、もし現実になったら・・・。「浦島伝説」にヒントを得たこの作品、その年のキネマ旬報読者選出ベストテン第7位にランクインしており、人気も評価も高いものとなっています。
あなどることなかれ。あたる他登場人物たちのハチャメチャぶりに笑う「うる星」ワールドを壊さず、しかし押井ワールド全開の今作。楽しい時間が永久に続いて欲しいという思いに共感を覚えるのに平行して、"現実"と"夢"、また"時間"という概念のあやふやさが描き出された内容に、「自分のいるこの世界ももしかしたら」と考えると背筋にゾッと寒気が走ります。
久々に手に汗握る映画でした。想像、期待以上の面白さに大満足。