ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ジャガーの眼」

日本/'85年公演/状況劇場(唐十郎作・演出)


アングラ演劇の旗手唐十郎率いる劇団「状況劇場」の花園神社紅テントでの公演を収録。臓器移植をテーマに据え、"ジャガーの眼"にまつわる人々を描いた、公演の2年前に若くしてこの世を去った寺山修司へのオマージュも盛り込まれた作品となっています。
状況劇場はずっと観たかった劇団でして、解散してしまった現在は作品を観られる機会もほぼ無く諦めていたのですが、NHK「昭和演劇大全集」で放映されて観ることができました。感謝感激。ただ知ってる役者が少なかった。根津甚八小林薫らの頃のも観たいなあ。
唐組公演*1を観たときもそうだったのですが、台詞を聞き取るのに必死で内容までアタマがついていかない。飛ぶように話は展開し、大音量で鳴り響く衝撃的な音楽とまくしたてられる台詞、狭い舞台上にひしめく役者たちに圧倒されっぱなしの約1時間半でした。
ただ、面白かったかと問われたならば、「ハテナ」としか答えようがないです。途中少し眠たかった。

*1:『紙芝居の絵の町で』。過去の日記参照→id:totte:20060725。