ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「死刑台のエレベーター」

死刑台のエレベーター [DVD]
仏/'57年製作/ルイ・マル監督


完全犯罪をもくろんだ男が犯行後、手違いからエレベーターに閉じ込められ一夜を過ごすハメになってしまう。その間に事態はどんどん悪い方へ、というスリル映画。ルネ・クレマンの『太陽がいっぱい』でアラン・ドロンに殺されるモーリス・ロネと、ジャンヌ・モローが主演する、ルイ・マル監督の出世作です。音楽をトランペット奏者のマイルス・デイビスが担当しています。
どんな犯罪物でもそうだけれど、もう少し、あとちょっと落ち着いていれば成功してたのに、と思うものばかりですね。もちろん成功してお終い、だったら映画にならないだろうけど。どんだけ念入りに計画していても、予想外のことが起きると人間、焦るんでしょうね。でもそれよりも、警察の取調べでヘタに嘘をついたら負け。これは確実。最後が少しあっけなかったけれど、期待以上におもしろかったです。
ジャンヌ・モローって場面によって顔が、綺麗な時と可愛い時と"おばさん"な時とありますね(笑)