ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」

カナダ/'02年製作/マイケル・ムーア監督


'99年に米のコロンバイン高校で起きた生徒の銃乱射事件に触発され、アメリカの銃社会の問題を鋭く追及したドキュメンタリー映画です。監督は『華氏911』(未見)のマイケル・ムーア。監督自身が、全米ライフル協会会長のハリウッド・スター、チャールトン・ヘストンへの突撃インタビューや、大手スーパーの銃弾の販売中止を求める行動を起こしたりする様子を撮影し、アカデミー賞はじめ数々の映画賞に輝いた作品です。
内容が濃く詰まっており、2時間たつのが遅い遅い。つまらないワケではなく逆に興味深く観れた作品でしたが、もう少し短かったらな。ちょっとしんどかったです。こんな映画が公開されても、米の銃社会が変わらないのは本当に不思議です。銃を見たことないし見る機会もない自分でさえ、なぜか良心の呵責のようなものを感じたのに。
だけれども、日本に住んでるほとんどの人と同じように銃が身近にない生活をしている自分には、銃の問題を聞いてもやはりどうも現実感がないです。同じ地球上で起こっていることなのに、「怖いなぁ」とか「危ないなぁ」とかしか思えない平和ボケした自分が嫌になります。