ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「セントラル・ステーション」

セントラル・ステーション [DVD]
ブラジル/'98年製作/ウォルター・サレス監督


成り行きで母を亡くした少年の父親を探すことになってしまった中年女性ドーラと、その少年との心の触れ合いを描くハートフル・ドラマ。その年のベルリン映画祭金熊賞・主演女優賞受賞、アカデミー主演女優賞ノミネートだそうです。
この監督、『モーターサイクル・ダイアリーズ』(未見)の監督なんですってね。それも、聞いた感じこのような暖かい映画らしいです。一度観たいなぁとは思っていますが。そうかと思うと、なにやら日本のホラー映画のリメイクなんかも撮ってるみたいで(『ダーク・ウォーター』。『仄暗い水の底から』ともに未見)。ハートフルなホラー?(笑)
なんだかんだ言いながらもドーラのことを心から嫌いになれない純粋な少年と、「なんで私が」と思っていても少年が気になって仕方が無いドーラ。二人を見ていると、年は離れているけれど本当の友達同士のようでした。少年のことについて、「憎らしいほど、いい子よ。」というドーラの台詞にじーんときました。
主人公の女性がもっと口が上手ければよかったのに。説明不足から生まれた誤解がたくさんあったので。前は教師だったんだし。そこでもう一言言えば!とか思ったりしました。そのもどかしさがまたいい雰囲気を作っているんですかね。