ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「傷だらけの栄光」

米/'56年製作/ロバート・ワイズ監督


ミドル級世界チャンピオン保持者ロッキー・グラジアーノの伝記映画だそうです。実在の方だったんですね。どうもロッキーときくとスタローンのアレを思い浮かべますが(未見)、こっちの方が20年も前に作られてます。20年!いまや大御所ポール・ニューマン出世作です。ポール・ニューマンはやっぱりアウトローな役が似合いますね。他の役柄は見たことないけどそう思います。
アメリカにはロッキーのような荒くれ者がたくさんいるイメージがあります。タフガイ、いいじゃないですか。何かで発散させたい、というのがボクシングやアメフトなど激しいスポーツの人気に結びつくんでしょうね。個人的には殴り合いはあんまり好きじゃないですが。
この映画に出てくる人物で一番強いのは誰か。それはチャンピオンになるロッキーではなく、ロッキーの妻でしょう。暴走しそうな夫を止めたり、ウジウジした夫を叱咤激励したりと、ロッキーにとって大きな心の支えとなったことでしょう。ああいう配偶者を見つけないと、うん。