「カサブランカ」
米/'42年製作/マイケル・カーティズ監督
なんといってもあの名ゼリフを抜きには語れません。
"君の瞳に乾杯"
キザですねぇ。くやしいけれどカッコイイのは認めますが。
第二次大戦下、仏領モロッコの都市カサブランカを舞台にボギーことハンフリー・ボガートとイングリット・バーグマンでおくる、切ない愛の物語です。
アメリカがフランスのドイツとの戦争を応援"してやる"ぞ、という感じがはっきり伝わってきますがそれもまた良し。なにせ戦時中に作られた米映画ですし。戦時中にこういう素晴らしい映画がいくつも作れるというのはスゴイですよね。
劇中でも署長に茶化されてますが、ボギー演ずるリックの情のもろさに心があたたかくなります。
これはハッピーエンドなんですかね。思い出だけで生きていくのは辛いだろうに。"男はタフでなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない"というのを実証している映画だと思いました。