ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

カリートの道

カリートの道 (字幕版)
米/’93年製作/プライアン・デ・パルマ監督


裏社会を渡り歩いた男が出所後堅気の道を歩もうとする。
生き方を変えようとしても、過去の経歴が、人間関係が、社会の構造が、させてはくれない。楽園を夢見ながら、そこに至るにはしがらみの中でもがくしかなく、逆に絡み取られていく。冒頭で自身の死から語られるので最悪の結末は承知しているものの、過去の自分が自分を殺すことで、連鎖は断ち切れないことまで突きつけられて深いため息が出ました。
アル・パチーノはもちろんのこと、友人の弁護士役のショーン・ペンが強烈。こういう役もやれるんですね。