ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札(字幕版)
仏/’13年製作/オリヴィエ・ダアン監督


ハリウッドスターからモナコ公国のプリンセスとなった世紀のヒロインが、国の危機に立ち向かう。
グレース・ケリーの実話をもとにしたフィクション。国と家族が同じ単位で語られる日常というのは想像が及びません。「おとぎ話」を現実でも夢見続けるには覚悟がいるということ。郷に入っては郷に従えとよく言うけれど、郷に従ったうえで自分を貫き通すのは何という信念と決意か。ハリウッド復帰を蹴り生涯公妃という役を演じきったグレースは、自分自身の居場所を「おとぎ話」の中に見出したと言えるでしょう。
最初から最後までニコール・キッドマン