ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

北北西に進路を取れ

北北西に進路を取れ(字幕版)
米/’59年製作/アルフレド・ヒッチコック監督


密輸組織の内偵に間違われた男が命からがら逃げ続ける。
国家権力の大きな計画に巻き込まれた小さな一市民には人権はないに等しいということ。謎の敵に命を狙われるだけでも大変なのに、敵でも見方でもない組織の思惑が働いたとあってはなすすべなく、設定の巧さにうなります。そんななかでこれだけ身の危険を感じても色恋を逃さないのはさすがとしか言いようがない。ラスト、歴代大統領の顔を彫ったラシュモア山での攻防はインパクト大でした。
ケーリー・グラントエヴァ・マリー・セイント。敵役にジェームズ・メイスン。