ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「バリー・リンドン」

バリーリンドン(字幕版)
英・米/'75年製作/スタンリー・キューブリック監督


成り上がり者の数奇な人生を描く。
鬼才キューブリックが描く、重厚でありながら軽快さも併せ持った作品。決闘で勝ち取った人生を、最期決闘で失うことになる世の無常たるや。富と名声への憧れとコンプレックスを屈折させながら成長してきた主人公は、「紳士」として生きることに人生の意味を見出そうとしたのでしょう。
ライアン・オニールのはなたれ若造からぎらぎら伯爵までの凄み。