「ボビー・フィッシャーを探して」
米/'93年製作/スティーヴン・ザイリアン監督
チェスの才能を開花させた少年が、優しい心を失わず成長する姿を描く。実話の映画化だとか。
天才はえてして奇人であり、タイトルにあり劇中にも登場するボビー・フィッシャーはまさにそれを地で行く人だったようです。日本にも縁が深い彼の影を追いつつ、チェス以外では生活破綻者であった孤高の人を反面教師に、充実した人生を過ごす少年。誰による何に対する批判なのかよくわからず、いまいちしっくりと来ず終わってしまいました。
父親がジョー・マンテーニャ、指導者をベン・キングズレー。両者が不完全だからこそ、この映画は映える。