ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「有毒少年」

日本/'10年公演(再演)/ピースピット(末満健一作・演出)


太陽も花もない世界、地下のカビのなかで暮らしていた少年と塔に幽閉されてきた少女のダークファンタジー。関西の劇団「ピースピット」は初見、Ustreamも初めて活用しました。
世界の創り方はうまい。乱れ打つ台詞と「デス電所」和田俊輔作曲の挿入歌、デザインとしての照明にファンシーな衣装メイク。衣装はもう少しクオリティがあがる気はしますが。画面からでも作品にひき込まれるのなら劇場で観ればそれは更に強い力なのでしょうね。ラストに向けてのシーンが長いのがもったいない、2時間半の芝居になるんじゃないかな。しかしこの路線なら「ミジンコターボ」の方が好き。
役者は関西小劇場の売れっ子がたくさん。でもまだ見分けられないのです。赤星マサノリもSun!!も上原日呂も一度は観たことあるのにわからなかったのが悔しい。いや、勿論伊藤えん魔と延命聡子はわかります。