ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「狼たちの午後」

狼たちの午後 スペシャル・エディション [DVD]
米/'75年製作/シドニー・ルメット監督


ニューヨーク・ブルックリンの銀行に強盗に入るが警官やFBIに周囲を囲まれ・・・、というストーリー。主演にアル・パチーノ
思うに強盗の中でも銀行強盗ほど成功率の低いものはないんじゃないでしょうか。警報装置はいたるところにあるし、行員は訓練もうけてマニュアルだってある。全面ガラス張り、出口は限られてる。警察に囲まれたら逃げられるわけがないです。特に食べ物の要求と高飛びは要注意。
今回失敗したのは計画の甘さでしょう。行き当たりバッタリじゃムリですよ。アメリカは日本より犯人にとって何倍も危険なんですから。なんてったって警察が銃をやたらと撃つ。まあ躊躇すれば自分が死ぬ可能性もありますしね。しょうがないと言えばそれまでですが。
この映画でアル・パチーノを初めて見たのですが、ダスティン・ホフマンに見えてしょうがなかったです。髪型・鼻が大きい・背が低い。…ほら(笑)
銀行強盗を扱ったもので印象に残ってるのは、都井邦彦の小説「遊びの時間は終らない」(91年に本木雅弘主演で映画化・未見)です。一読の価値あり。北村薫編「謎のギャラリー 謎の部屋」に収録されています。