ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「太秦ライムライト」

太秦ライムライト [DVD]
日・米/'13年製作/落合賢監督


東洋のハリウッドと呼ばれる太秦で斬られ役として生きる大部屋俳優の半生を描く。
映画製作を担う人材が活動屋と呼ばれた古き良き時代を知らず、さらに時代劇が勢いをもたない中、生まれるべくして生まれた作品のような気がします。職人気質への憧れはもはやある意味でファンタジーであり、それを海外スタッフが映像に収めていく。これは伝統芸能の保存映画なんだと思います。
水を得た魚のように役そのままに立ち回る斬られ役一筋の福本清三初主演。

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

オール・ユー・ニード・イズ・キル(字幕版)
米/'14年製作/ダグ・リーマン監督


地球を侵略する地球外生命体に戦いを挑む軍人がタイムループに陥り、死ねない1日を過ごす中で敵を倒す手段を見つけ出す。桜坂洋ライトノベルをハリウッドで映画化した作品です。
コミカライズ版を一部読んだ上での鑑賞でしたが、あちらの国はタフだからなのか、自らの死と向き合い続けるタイムループをいとも簡単に利用するんだなという感想。まるでテレビゲームのように無限のライフを消費していく姿が一番恐怖を覚えた部分でした。ちなみにラストの解決は実はよくわかっていない。
タフガイを地で行く男はさすがトム・クルーズ。ヒロインのエミリー・ブラントがもっと可憐だとファンが増えそう。