ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い (字幕版)
米/’11年製作/スティーブン・ダルドリー監督


911で父親を亡くした少年が、誰にも話せなかった絶望に向き合う。
神経質気味な子供のことを心配し続けた両親の愛情にあふれたバックアップは、個を尊重としながら適切に少年を導く。歴史のピリオドを題材としながら、誰もが大切な何かを失っていて、それでも切れ目なく生きていることの奇跡を描いていたように思います。
冒頭だけなのに鮮烈な印象を残すのはさすがトム・ハンクス。母であり妻であるサンドラ・ブロックも絶妙。

女子ーズ

女子ーズ
日本/’14年製作/福田雄一監督


ランダムに選ばれた女子たちが、仕事の合間を縫って戦隊ヒロインとして怪人と戦う。
脱力コメディといえばの福田作品。これでもかな豪華キャストでこれでもかなトホホ映画をつくるそのセンスたるや。往年の特撮モノとチャーリーズエンジェルを意識しつつも、現代日本で仕事よりも大切なものがあると訴えていると読むのは考えすぎでしょうか。
桐谷美玲藤井美菜高畑充希有村架純山本美月。そこに対等に渡り合う佐藤二朗