ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

てんぷくトリオのコント

日本/’14年公演/こまつ座ラサール石井作、青木豪演出)


こまつ座の座付き作家・井上ひさしと劇団代表である娘とのやり取りを交えながら、てんぷくトリオの往年のコントを蘇らせる。
つまるところ、井上ひさし論であり、亡き後のこまつ座論でした。もちろんこまつ座作品とはいえ井上戯曲ではないのでどうしても物足りなさを覚えてしまうし、井上の筆がベースとなっているコント自体も時代の経過に耐えられないものが多かったものの、こういったかたちでの記録と研究、そして伝承はありだと思います。評論版とかエッセー版とかも観てみたい。
役者のやるコントと芸人(我が家)のやるコントは、全く感触が異なるのが興味深い。