ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

日本人のへそ

日本/公演終了/虚構の劇団(井上ひさし作、鴻上尚史演出)


吃音矯正プログラムのひとつとして、地方から上京した少女の半生を演じあげる井上ひさしの処女作。鴻上が15年率いた自団体の解散公演です、劇場初観劇。
解散なのになぜ、という言葉しかない。なぜ鴻上戯曲じゃないのか、なぜ井上戯曲なのか、なぜ井上戯曲のこの作品なのか、なぜこの作品をあの劇場で上演するのか、なぜあの舞台美術なのか、なぜ客演が一番目立っているのか、なぜ、なぜ。ひとつとして答えを得られることなく、すごく中途半端な気持ちで帰路につきました。とはいえ、コロナに翻弄された公演、お疲れ様でした。
久ヶ沢徹祭りのなか、看板女優としてひとり気を吐いた小野川晶に拍手。