ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

シングルマザーズ

日本/’11年公演/二兎社(永井愛作・演出)


自らもシングルマザーとして生活に追われながら、児童手当削減撤廃を求めて活動する人々の姿を描く。
母子世帯の数は2020年国勢調査で64万超となっていますが、その1世帯ずつに理由があることは見落としがちで。苦しくて、つらくて、笑って、泣いて。成長して、成長できなくて、変わって、変われず、でも、生きている。重い社会的テーマを、これだけのエンターテインメントとして描き出す筆の強さとしなやかさに全力の賛辞を送ります。
ハマリ役だと思う沢口靖子