ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

竜とそばかすの姫

竜とそばかすの姫
日本/’21年製作/細田守監督


母親を事故で亡くし引っ込み思案になった高校生が、仮想空間で暴れる竜と出会い、本来の自分を見つけ出していく。
ヒロインの名前がベルであることからしてもそのまま細田版「美女と野獣」として鑑賞。アバターを通してしか自分を表現できない現代を切り取っているものの、どうしても似通った『ぼくらのウォーゲーム!』『サマーウォーズ』ほどのインパクトはなく。ふと、時事ネタを本歌取りで一本の作品に仕上げる様式は、江戸時代の歌舞伎なんじゃないかと思索は作品ではないどこかへ流れていきました。
細田作品はいつも声がマッチせず気になる。ヒロインと歌はミュージシャンの中村佳穂。