ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

しだれ咲き サマーストーム

日本/’19年公演/あやめ十八番(堀越涼作・演出)


花の吉原を舞台に男女が織りなす惚れたはれたのだまし合いにわか芝居。花組芝居出身の堀越率いる「あやめ十八番」初鑑賞です。
古典落語と現代劇のジャンルも今昔も入り乱れたド派手な狂言もの。一癖も二癖もある登場人物たちが所狭しと駆け回る群像劇ながら、ひとりひとり個性がしっかり描き分けられているのと、伏線を回収しつつジェットコースター感を失わせない戯作の手練手管も見どころでした。スカッとしない落としどころでも座布団一枚の上でサゲてくれればこれもまた良しと思うのは面白い。
初見のため誰が誰やら。