ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

ポプラの秋

ポプラの秋
日本/’15年製作/大森研一監督


母子家庭の少女と大家さんとの小さな秘密の物語。
これまで全人類が「死」を経験してきたのに、それがもたらす喪失感を埋める最適解は発明されていない。大家のおばあさんが死者への手紙を運んでくれると信じる少女を微笑ましくみていたが、老若男女問わずたくさんの人々がそのファンタジーにすがり心を保ったことが明かされる。よくある話ではあるけれど、奇をてらわない丁寧なつくりで自然な涙が流れました。
本田望結中村玉緒。おいしいところをもっていく内藤剛志が違和感からのアクセントになっていて良し。