ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

残火

日本/公演中/廃墟文藝部(斜田章大作・演出)


昭和と平成の境目に生まれた世代が見つめる平成史。名古屋の劇団「廃墟文藝部」によるコロナ禍での延期公演です。
2つのターニングポイントとなる震災と、これから必ずくるといわれる大地震を軸に描かれるも、何が言いたいのかがわからない。登場人物は誰もが何かを喪失していて、それを埋める何かを求めている。平成の終わりから突然パラレルワールドに移行し、さらに不透明さは増す。令和に移り4年経つが、まだ平成を振り返るには時期尚早だったのではないかしら。
唯一等身大に感じた、八代将弥と元山未奈美の掛け合いに救われる。