ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

BOAT

日本/’18年上演/東京芸術劇場(藤田貴大作・演出)


どこかの島で暮らす人々と忍び寄る戦争の影。「マームとジプシー」の藤田貴大による東京芸術劇場主催公演です。
現在のウクライナ情勢のもとで、この作品から感じ取られるものは大きく変わったように思う。民族とはなにか、生命とはなにか。ボートは誘うものであり、離れるものでもある。乗る者、乗らない者、乗った者、乗れない者、乗せられる者。目まぐるしく動く舞台と時間軸とリフレインはそれぞれの思いが漂流している様のようでした。ただ、ちょっと疲れた。
宮沢氷魚。全体を包む中嶋朋子