ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

笑の大学

笑の大学 舞台版
日本/’96年公演/パルコ(三谷幸喜作、山田和也演出)


太平洋戦争の最中、浅草で軽演劇活動を行う座付き作家と検閲官との攻防を描く。以前に再演版を観ているも初演版は初見です。
14年前に観たときよりも粗削りな印象だったのですが、上演年に違いがあったので納得しました。絶妙な台詞のチョイスと、操る役者の技術と演出の手腕たるや。作家本人は否定していますが「喜劇への決意表明」と評されたストーリーは何度観ても心を打つし、そして面白い。すべての表現者の背中を押してくれる作品なんだと思います。
西村雅彦(現・西村まさ彦)と近藤芳正、アテ書きとはいえ文句の付けようのないハマリ役。