ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

はいからさんが通る

日本/’20年公演(再演)/宝塚歌劇団花組(小柳奈穂子作・演出)


動乱の大正期に運命を翻弄されるはいからさんと青年将校恋愛模様を描く。大和和紀による同名漫画を宝塚歌劇団が舞台化したものです。
文明開化の明治を経て女性の権利が大きく謳われた時代に、ひとりの人間として自らの生き方を自らで決める主人公の姿は現代から見ても眩しく映ります。原作のコミカルな部分は残しつつ、華やかでドラマチックに描き出すのは宝塚歌劇団の本領発揮。第2幕があれもこれもで焦り気味ではあるけれど、笑って泣いて夢見て憧れて、たっぷり楽しめる作品でした。
初演と同じく柚香光と華優希。