ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

スポットライト 世紀のスクープ

スポットライト 世紀のスクープ (字幕版)
米/'15年製作/トム・マッカーシー監督


聖職者の児童虐待にまつわる組織的隠ぺいを暴き出した新聞社の戦いを描く。アカデミー作品賞受賞作です。
当時の記憶も薄っすらとあるとはいえ、いま現在からたった20年前の実話であることに驚きます。カトリック社会における「教会」のもつ意味が真にわかることはないのでしょうが、その一端を感じ取れるだけの力と熱量のある映画でした。特ダネを追うことから社会のためになる記事を書くことへ意識が変わり、身近に潜む狂気や大切な人の気持ちに敏感になっていく。社会が変わるというのはそういうことなのかもしれません。
記者役にマーク・ラファロ、その上司にマイケル・キートン