月に囚われた男
英/’09年製作/ダンカン・ジョーンズ監督
近未来、月の資源を採掘する孤独な作業員が企業の謀略に気づく。
労働管理とクローン技術への問題提起。3年間の契約で月に働きにきている男は、不測の事故で自らがクローンであり、オリジナルでないことを知る。契約が満期になると人知れず廃棄され、秘密の部屋に眠る新たなクローンが契約初日として目覚めさせられていた。企業が利潤を追求した結果たどり着いた究極の生命軽視を、公開から10年経った現在でも気楽に笑い飛ばすことはできないのが問題の根幹なんだと思います。
ひとりの人間を演じ分けるサム・ロックウェル。