ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

夜明け告げるルーのうた

夜明け告げるルーのうた
日本/’17年製作/湯浅政明監督


人魚伝説のあるまちにあらわれた人魚と、少年たちの交流を描く。
心を閉ざした少年は音に興味を持ちつつも、気持ちを伝える音楽に対しては距離をおく。そんな彼の音に引き寄せられた人魚の少女。町興しの目玉として、漁業の敵として、大切な人を奪った相手として、人魚に対するまちじゅうの思惑が入り乱れるなか、斉藤和義の楽曲「歌うたいのバラッド」がすべてを洗い流す。理由もわからず途中から号泣して観ていました。まっすぐな物語を全身全霊で受け止めたので、ぐっすり眠れそうです。
湯浅監督独特の描写のキャラクターたち。