日本/'20年製作/岩井俊二監督
姉になりすましかつての初恋の相手に手紙をしたためる妹と、姉を一途に想い続ける小説家の物語。
登場する人々は子供も成人も老人もみんな、純真無垢な少年少女のよう。彼らはネット社会の現代にあえて手紙を書く。綴られたことばはアナログではあるけれど、ウェブ以上に時空を越えていくのです。ただ、手紙よりも写真の方が訴えるものが強かったのは残念。ストーリーもありきたりな感じがしますが、出世作『Love Letter』を覆っていたファンタジーさはなりをひそめ、25年経った現実的な悲しみと喜びがそこにある。
松たか子と福山雅治よりも、広瀬すずの魅力全開。