ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

タワー

日本/公演終了/ままごと(柴幸男作・演出)


天からの指示のもとで雑多なものを積み上げていく人々。劇団「ままごと」の新作です。
ストーリーがあるのかないのか、即興性があるのかないのか、よくわからない作品で、こういう場合は哲学するしかない。何かを積み上げることは、日々を生きることそのもの。何者かわからない天からの指示は理不尽で、それは社会そのものか。タワーを組むというとまず連想されるのは「バベルの塔」で、神に近づこうとした人類は怒りを買い、罰を受けた。我々は各々のタワーをなぜ、どのように積むのか。その先に何があるのか。
石倉来輝、大石将弘、小山薫子、柴幸男の4人芝居。