ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「サスペリア」

伊・米/'18年製作/ルカ・グァダニーノ監督


東西冷戦中のドイツで、相次ぐ失踪者を出すバレエ団の謎に迫る。一世を風靡した同名ホラー映画(未見)のリメイクです。
ホラーと覚悟して観たけれど、どちらかといえばグロさの強いサスペンス。昼間はバレエレッスンに励む少女たちが、実は秘密の部屋で行われる恐怖のエログロ儀式に取り込まれている様を、強烈な美意識で描いたシーンは圧巻です。ファンタジーの要素が出てくると冷めてしまうので、背景のドイツ赤軍と絡めてほしかった。
まさに魔女なティルダ・スウィントン