ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

熱狂

日本/’17年公演(再々演)/劇団チョコレートケーキ(古川健作、日澤雄介演出)


ナチスが台頭した30年代前後のドイツにおいて、いかに大衆の支持を固めていったかを描く。
全世界が知ることとなる暴走までの軌跡。そこにあるのは使命感と謀議謀略と、大衆への軽視に尽きます。彼らが選挙で選ばれた政党であり、大衆が求めたのだということをどう受け止めるかが問われています。とはいえ、作品としては説明描写ばかりで、その熱狂の一端も掴めず。
ヒトラー役に西尾友樹。ひたむきで不器用な印象が新鮮。