ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

木と市長と文化会館 または七つの偶然

木と市長と文化会館/モンフォーコンの農婦 (エリック・ロメール コレクション) [DVD]
仏/’92年製作/エリック・ロメール監督


フランスの地方都市で大規模な文化会館の建設計画が進む中、さまざまな偶然の積み重なりで事態が動いていく。
政治批判であり、行政批判であり、社会批判であり、そんなことは関係ない日常のスケッチでもある。すべての物事は後になって「もしあのとき」とわかるものですが、それもきっとこの映画のようにほんの小さな「偶然」なんだろうなと思います。ドラマチックなことがなくても、そこに幾重に絡まる偶然はドラマチックであり、そう感じられる人でありたい。
絶妙なバランスのパスカル・グレゴリー