「赤い靴」
英/'48年製作/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督
有名な童話をモチーフに、バレエに命をかけて踊り続ける者たちの悲哀を描く。
『オペラ座の怪人』にも近い話で、芸術としてのバレエを取るか、心揺さぶる恋愛を取るかの狭間で気が狂ってしまう。どっちがどうということでもないですが、とにかく芸術を追い求めると日常は存在しない。赤い靴を履いた女の子が呪われたように、踊らされたバレリーナもそうですが、踊らせたバレエ団の天才プロデューサーも、呪われてしまったのでしょう。
出演は多国籍で、バレエは国境を越える。プロデューサー役アントン・ウォルブルックはドイツ映画界より。ほか、イギリス・フランス・ロシア・オーストラリア・アイルランドなど。