ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「誰も喋ってはならぬ!」

日本/'16年公演/加藤健一事務所(フロリアン・ゼレール作、堤泰之演出)


長年探し求めていたレコードを聴きたい男のもとに、さまざまなトラブルが舞い込んでくるドタバタコメディ。
ただ至福の1時間を過ごしたいだけなのにことごとく邪魔が入るストーリーは、わかりやすいからこそ面白い。しかも「なぜ今このタイミングで?」と主人公でなくても訴えたくなるようなものばかり。妻の浮気やら自分の浮気やら息子の素行やら階下の住人やらがてんやわんや、赤毛ものながらあまり気にせず楽しめました。
主人公に加藤健一、うまい。日本人離れした島田歌穂の容姿と、なんだかよくわからない渡辺徹